核家族は危ない

私は、現代の日本人の主な家族形態である「核家族」に対し、かなり疑問を持っています。

核家族という家族形態は、非常に危険だとさえ考えています。

では、核家族について考えていきましょう。

言うまでもありませんが、核家族とは、父と母とその子供が、ひとつの家に住むという家族形態です。

ここで注目すべき点は、家という閉鎖的な空間の中で、「子供に対して見本となる大人は、父と母の2人しかいない」ことであると、私は考えています。

家という閉ざされた空間の中で、「子供に対して見本となる大人が2人しかいない」、これについて皆さんはどのように思われますか?

私はこれについて、かなり危険であると考えています。

ある夫婦が子供を授かり核家族となるわけですが、子供にとって、生まれて初めて出会う大人が「父と母」です。

そして、その子供は、一般的に保育園や幼稚園に行くまでは、基本的にその父と母の2人に世話をされることになります。

この父と母の2人が、子供に対したくさんの愛情を注いで育て上げるのであれば、それほど大きな問題はありません。

子供の将来は明るいと考えてよいと思います。

しかし逆に、父と母の2人が、子供に対し愛情を注ぐ能力に欠ける人間であったとしましょう。

さて、子供はどうなるでしょうか?

言うまでもなく、その子供は不幸になる可能性が高いです。

不幸な人生を歩むことになりそうです。

核家族という家族形態では、「子供の人生が父と母に大きく左右される」ことになるのです。

「その子供本人の努力とは無関係に、父と母の意向によって、子供の人生がほぼ決まってしまう」と断言してしまっても、過言ではないかもしれません。

これはどう考えても危険です。

核家族は危険なのです。

しかし現代人は、このような危険な家族形態をごく当たり前のこととして受け止めています。

疑問にさえ思っていません。

核家族は、一歩間違えればかなり危険なのです。

父と母の「子供に対する無理解」により、子供を不幸へと導いてしまう場合が多々あるのです。

父と母の「子供に対する無理解」、これは「精神的に病んでしまった子供に対する無理解」へと繋がる可能性が非常に高いと言えます。

核家族という危険な家族形態により、父と母の「精神的に病んでしまった子供に対する無理解」が生まれ、家庭崩壊の危険性もあることを熟知しておくべきなのです。