あなたはダメな人間ではない

心の病気で悩み続けている方々の中には真面目な性格の人が多いせいか、心の病気になってしまった自分自身を必要以上に責めてしまう場合があります。

「心の病気になってしまった自分は弱くてダメな人間なんだ」、このような悲観的な感情に陥ってしまう人が大勢います。

しかし、心の病気になってしまったからといって、決してあなたは弱くてダメな人間ではありません。

そもそも、「心の病気になってしまったこと」と「ダメな人間であるかどうか」はまったく関係がないのです。

関係がないのですから、自分自身のことを「ダメな人間だ」と思う理由はどこにもありません。

もしかしたら、心の病気ではない人の中にこそ、他人の気持ちをまったく考えないダメな人間がたくさんいるのかもしれません。

心の病気とはまったく無縁でごく普通に社会生活を送っている人の中にこそ、ダメな人間がたくさんいるのではないかと考えてみてはどうでしょうか?

心の病気のあなたは、弱くてダメな人間ではありません。

逆に、あなたは真面目で優しい人なのです。

まっとうな日本人なのです。

あなたは真面目で心優しい人間であるからこそ、現代日本社会の悪人に精神的に傷つけられてしまい、現在、心の病気で悩んでいるのかもしれません。

また、現代日本社会においては、心の病気について正しく理解できていない人の中に、心の病気のあなたを見て、「怠け者でだらしないダメな人間だ」と勘違いする人がいるかもしれません。

このような心の病気について間違った認識を持っている人のことなど、相手にする必要はまったくありません。

そんな人のことなど放っておけばよいのです。

相手にするだけ時間の無駄です。

もしあなたが心の病気で悩んでおり、自分自身のことを「弱くてダメな人間だ」という気持ちに陥っているとしたら、それは間違いです。

完全な間違いです。

あなたはダメな人間ではありません。

逆に、心優しい人間なのです。

あなたの周囲には、心の病気について真剣に理解しようとはしてくれない配慮に欠ける人がたくさんいませんか?

そのようなあなたの周囲の無理解者のほうが、他人の思いやりを大切にしないダメな人間だと私は思います。