努力や根性は逆効果

心の病気で悩んでおられる人に対し、「がんばればきっと治るさ!」・「努力すればきっと解決するよ!」というような言葉で励まそうとする人を見かけます。

このような励まし方をする人は、本気で心配して励まそうと思っており、悪気はないのかもしれません。

しかし、心の病気で悩んでおられる人に対し「がんばれ!」・「努力すればなんとかなる!」といった根性論の類で励まそうとすることは、基本的にやめたほうがよいでしょう。

心の病気で悩んでおられる方々は、真面目で頑張り屋の人が多いです。

真面目に頑張りすぎた結果、心の病気を発症させてしまったケースが多いのです。

つまり、頑張りすぎたことが原因なのです。

ですので、頑張りすぎて心の病気になってしまった人に対し、さらに「がんばれ!」という言葉で励まそうとすることは、完全に間違っています。

「あなたは頑張りすぎて疲れ果ててしまったのだから、今はゆっくり休んだほうがよい」このような感じの言葉で、あたたかく見守る姿勢が必要かと思います。

心の病気の人に根性論を持ち出すことは、基本的に禁物です。

努力や根性で何とかなるような病気でありません。

しかし一般的に、このことについて理解できていない人がまだまだ多いようです。

日本人は何かと精神論や根性論へ話を持っていく傾向がありますが、心の病気に関しては「精神論や根性論は通用しない」と理解する必要があるかと思います。

心の病気などで悩んでおられる方々に対し、努力や根性は逆効果なのです。